屋久島旅⑤ 一期一会、島に来る人帰る人

2013年6月8日(土)

起きてみると雨。思った以上に土砂降り。
原付借りて島一周の予定だったけど、ちょっと厳しいかな。

バスもあるけど本数は少ないし。
考えながら朝ごはんを食べていると、初日の宴会で一緒だった方が起きてきた。本当は昨日帰る予定だったのに、ここが気に入って1日延泊したそうだ。

彼はレンタカーを借りていて、でもお酒が飲みたいといったら、
同じ宿に泊まっている二人組みの女の子が、レンタカー代の代わりに運転をしてくれたらしい。
今日も3人で回るから、雨だし一緒にどっか回ろうと誘ってくれた。
渡りに船!とばかりに、今日は3人に便乗することに。

女子二人は普段は奄美大島で住込みで働いているそうだ。
旅慣れた感じの二人のプランだと今日は女子旅っぽいらしい。

3人とも今日の夕方の船で帰るとのことだったので、荷造りやチェックアウトを待って、出発♪
島の南側の安房~尾之間方面へ向かう。

まずはランチ。カフェmaloというところ。

島に移住してきた方が一人で切り盛りしているお店。

首折れサバのなめろう丼。
なめろうはもちろん、副菜の小鉢がいろいろあって嬉しい。
田舎の親戚のおうちにお邪魔してるみたい。

次はプカリ堂という場所へ。屋久杉の杉玉を使ったアクセサリーが作れる。

ここもお店というよりおうち。縁側のある小上がりでちゃぶ台囲んで作る。
迷って迷って、誕生石のターコイズメインのブレスレットを作った。

庇の上に猫が。

それから宿で同室の方に勧められた、しずくギャラリー。

屋久島に惹かれて移住してきた、アーティストのご夫婦のギャラリー。
繊細で力強い作品、この場所だから生まれたであろう色彩。

製作した人のお話を聞きながら作品を見る、すごく贅沢な時間。

山で見てきた翁杉をモチーフにした、絵葉書を1枚。
自分へのお土産に。

ワイワイしてたら、あっという間に戻る時間。
宮之浦へ車を走らせる。

ステレオにiPadをつなぐと、スピーカーからは、かりゆし58「オワリはじまり」

♪もうすぐ今日が終わる やり残したことはないかい

雨の海岸線。湿気をまとった空気と、むせるような土の香り。
島には島の歌がよく似合う。

偶然同じ時に同じ場所に旅に来て、明日からまたバラバラの場所で暮らしてく。
きっと二度と会うことはない。
でも今日は、一緒にご飯を食べ、同じものを見て歓声を上げ、車の中、声を合わせて歌う。
そう思うと、寂しさではなく満ち足りた気持ちになる。
この数時間を共に過ごしたことはずっと記憶に残るから。

♪またすぐ明日に変わる 忘れてしまっていないかい
 残された日々の短さ 過ぎ行く時の早さを
 一生なんて一瞬さ 命を燃やしてるかい
 かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい

前から知っていた曲が、この時を境に特別な思い入れのある曲になった。

宿に戻り、港へ向かう3人を見送る。
一人になってから、島の物産館でお土産を買い、宅配便の手配をする。

帰ると、今日チェックインという面々がリビングでお茶を飲んでいた。
今日の船便で来た女性と、昨日の朝貨物船で入港し、その足で白谷から縄文杉へ行き、寝袋なし(!)で新高塚小屋に泊まって下山してきたという
かなり無茶な若い男性。宿も取ってなくて、飛込みで来たらしい。
二人とも夕飯はまだということだったので、一緒に行くことにする。

今日は「潮騒」というお店。
屋久島名物の首折れサバのお刺身は、水揚げがないと食べられない。
昨日のお店ではなかったけど、今日は出会えた!!

焼酎と折れ鯖の組み合わせは最高だね。

とりさしも美味しかった♪

サバすきやとこぶしも食べて、初対面なふたりといろいろ話す。
一人旅同士、なんだかんだ通じ合うものも多い。

宿に戻ったらおなじみの宿の宴会。要は毎日あるのだ(笑)
途中、おそろいのTシャツを着た3人組の男性が加わった。
年に一度、一緒に旅に行く仲間なのだそう。

顔はモザイクかけていますが、みんなめちゃくちゃ笑顔。
初対面とは思えないこの空気感。

「屋久島は不思議な場所でね、船や飛行機が欠航して、来たいと思ってもどうしても来れない人もいるの。」ふれんどのおかあさんが言う。
「来て、まして山の中で晴天になるってことは、屋久島に呼ばれたのよ」
そんな話を聞いて、なんだか嬉しくなって、三岳を何杯もいただく。

だいぶいい気分になって、23時過ぎにようやくおひらき。
このときはまさか沖で台風が発生してるとは、思いもしなかったのだ。