伊豆大島一周旅① 現実逃避な旅立ち

7月に伊豆大島へ行ってきた。
これといった目的も無かったけど、その週の金曜に急に休みが取れることになった。
土日もあいていたしどこかへ行きたいと思ったのだけど、休みが確定したのは3日前の火曜。
準備や下調べの時間も大して取れないので、近場で現実逃避のできるところに行こうと思った。
水曜の昼休みに往復のフェリーと宿の予約をし、木曜日に思い出して現地での足を確保。

2014年7月17日(木)
終業後、浜松町駅から歩いて5分くらいの竹芝桟橋に向かった。
もちろん浜松町駅のお店で軽くお酒をひっかけてからだ。

東海汽船のさるびあ丸。
二等でいいかなとも思ったけど、初めてだしちょっと贅沢して特二等にした。
平日だからか人は少ない。

23時、定刻どおりに出航。
しばらくは東京湾の夜景を楽しむ。
船室に戻って、ベッドの回りのカーテンを引き横になる。
思ったほど揺れないし、すぐに眠たくなった。

2014年7月18日(金)
4時半ごろに目が覚める。ゆっくりと揺れている感覚に海の上にいることを実感。
距離的には近いけど、現実逃避感が半端ないのは船旅のよいところだ。

手探りで着替えと身支度をし、荷物をまとめる。
やがて目的地が近いことを告げる船内放送が。
乗り過ごすと他の島へ連れて行かれるので、寝ていたとしても結構な音量で起こされる。

デッキから、朝の海。
そして伊豆大島。本日の着岸は、岡田港。

伊豆大島には岡田港と元町港の二つの港がある。
どちらに着くかは天気や波の状況で変わる。

お天気はうす曇り。
これから1日半、ここで何をしよう。ほぼノープランで来ているのでわくわくする。
港の駐車場に、予約したレンタカー屋さんの車を見つけて乗り込む。
朝の5時だけど、入航地に迎えに来てくれるのだ。

今日の足。安全運転するので、よろしく頼む。
6年ぶりくらいの原付だけど、あまり交通量も多くないのでなんとかなるだろう。

走り出すと耳元で空気がひゅんと鳴り、シャツの裾が向かい風をはらんで大きく膨らむ。
車とも自転車とも違うこの感覚が結構好きだったなぁ。
大きなバイクは自分の運動神経では無理だろうし、免許欲しいと思ったことは無いけど、人の後ろに乗せてもらうのは好きだったことを思い出す。

元町港まで来たものの、まだやってるお店も無いので、島の中央の三原山にのぼってみることに。
バスも通る舗装された道を、走っていく。

さすがにこの時間、すれ違う人は皆無だ。
一番上の駐車場まで来たんだけど・・・。

濃霧でなにも見えない。

うん。上ってくるときに、霧が濃くなってきたなとは思ってたんだけどね。
駐車場には車がぽつんと一台だけ止まってる。
こんな時間に来る物好きが自分以外にもいるんだな。

三原山の火山口までは遊歩道が整備されている。多少視界が効かなくても迷うことは無いだろう、と判断して歩き始めた。

雲の向こうには太陽もいるんだし。

噴火したら、ここに逃げ込む用のシェルター。
三原山は活火山なんだよね。

野生の百合ってカッコイイ。

15分ほど歩いたところで、向こうからひとりの男性が歩いてきた。
おはようございますと挨拶をし、火山口までいったんですかと聞くと、途中まで行ったけど何も見えないから引き返して来たそうな。
お互いに気をつけて、とまた歩き出す。それからさらに15分くらい歩いた頃か。

お、なんだか視界が広がったような。
方角によっては青空も見えているし。

標高は高尾山と同じ位なんだけど、どこの国だろうと思うような景色。
ジブリ映画の舞台とかにありそうだ。
映画と言えば、ゴジラは三原山出身(発祥?)らしい。これがゴジラ岩だそうな。

そして駐車場から歩くこと40分くらい。

いつのまにやらすっかりいい天気に。
暑くなってきた。帽子をかぶり、歩きながら日焼け止めを塗る。

火山口展望台に到着!!
いかに大きい噴火だったか、ぽっかりと口を開けた火山口。

お鉢めぐりをすることもできるんだけど、この時点でとってもお腹が空いていることに気付く。
今回は水と飴玉くらいしか持ってないので、町に下りて朝ごはんを食べに行こうと決め、来た道を戻る。

途中、三原神社で道中の無事を祈願。鳥居のすぐ裏を溶岩が流れた跡がある。

元町に戻って、あいてるお店を探す。

アジの開き定食。うんまい!!
後から入ってきたおじ様二人組はどうやら釣りに来ているようで、朝からお寿司とビールを楽しんでいた。

お店を出て、さてさてどこへ行こう。
レンタカーやさんでもらった地図を見ると、伊豆大島は1周約50km。原付で走るには程よい距離感。

島の南端に、川端康成の小説「伊豆の踊り子」の舞台になった、波浮港というところがあるらしいので、まずはそこへ向かうことにした。