隙あらば旅に出るようになって10年以上経った。
1、2泊のショートトリップがメインだから国内がほとんど、行ったことのない都道府県が減ってきたな‥と思い始めたのが2年ほど前。
せっかくなので制覇しよう!と思って行っていない県をリストアップしては、目的地にしてきた。
そして、ラスト3県に残ったのが、徳島県、山口県、大分県。
今回はそのうちの1県、徳島へ行くことに。ついでに香川で饂飩めぐりもしよう。
時期的に梅雨入りしている可能性も考えて、予定を組んだけど直前になってみれば3日とも晴予報。晴女に生まれたことに感謝しつつ出発。
2024年6月14日(金)
羽田空港で朝食。

こめらくでサーモンとしらすの炙りマヨごはん。
空港価格でやや高いけど、今日はランチが遅めになりそうなので、しっかり食べる。
羽田空港から徳島阿波踊り空港までは1時間15分のフライト。
あっという間に到着。
空港に降り立つと、思ったより爽やかに晴れている。四国は梅雨入りしたからもっとジメジメを覚悟していたけど、よかった。
それでも想像以上に日差しが強いので、バスを待ちながら日焼け止めを重ね塗り。
バスで40分くらい、やってきたのは鳴門公園。
鳴門の渦潮は世界三大潮流の一つなのだそう。

鳴門大橋。この橋の下に人が歩ける道が作ってあり、タイミングが合えば渦潮が見えることもあるらしい。
バス停から渦の道までは徒歩5分程度なので油断していたけど、結構急な坂と階段。
荷物をコインロッカーに入れるまでにかなり苦労した。

ちょうど満潮の時刻に到着できた。期待しながら渦の道へ。

渦潮を間近で見学できる船もあるんだって。

歩行デッキはこの右側の通路。
真っ白の鉄骨組みがカッコイイ。

途中に数カ所、床がガラスになっていて、海が見える。
上に立つのはやっぱり怖い。
一番奥まで歩いていくと、少し広い空間があって、そこから渦潮が見られるようになっている。

一応見れた・・けど方角が橋に重なってしまっていて、あまりよく見えなかった。
できる位置は毎回違うというし、自然のものだから仕方ない。
こちらはサクッと切り上げて次の目的地へ。
コインロッカーから出した荷物をまた担いで、今度は階段と急坂を下る。
いきなり筋肉痛になりそうだ。
次の目的地まではバスで10分程度。

大塚国際美術館。
陶板画の美術館で、西洋の美術の原寸大レプリカが見られる。
レプリカ、と思って侮るなかれ。原作の所有団体にひとつひとつ許可を取って作成しているだけあり、かなり精巧に作られている。

山の斜面に作られているので、最初は長いエスカレーターを上っていく。
入ったらちょうど無料のガイドツアーが始まるところだったので、参加することに。

システィーナ礼拝堂。本物はバチカン市国にある。
ミケランジェロの描いた、壁画と天井画。
建築そのものに描かれている絵画は、現地に行く以外に鑑賞するのは難しい。とはいえ気軽にバチカン市国に行けるはずもなく、スケール感を日本にいながら味わえるのは嬉しい。

天井には天地創造からアダムとイブまで、キリスト教の物語が描かれている。

祭壇側には有名な「最後の審判」。
天使が持っているリストを見ると、地獄行き(悪行)のリストの方がうんと分厚い。
16世紀に描かれているので、4000年近く昔の絵なのに、共感できる皮肉が込められていることに笑える。

次の部屋はエル・グレコの祭壇衝立。
こちらの原画はいくつかの美術館に分かれて所蔵されているので、このような形で見られるのはここだけだとか。レプリカならではの利点だね。
この額は金箔が張られており、この美術館で最も高価な額だそう。

続いてスクロヴェーニ礼拝堂。天井の深い青と、金の六芒星が美しい。
本物は天井の青はラピスラズリを使った顔料で描かれている。
かの有名なフェルメールの「青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)」のターバンも同じくラピスラズリ由来の顔料だが、どうしてもこの顔料を使いたくてでもお金がなく困っていたところ、フェルメールの身内が自分の指輪を売って顔料を入手する資金にしてくれたなんて説もあるのだそう。
絵の具が高価で希少だった時代、画家にはパトロンが必要だった理由がよくわかる。

次はモネ「大睡蓮」。パリのオランジュリー美術館が所蔵している。
美術品は劣化を防ぐため窓のない部屋に最小限の灯りで展示されることが多い中、こうして屋外の光の下で見られるのも、光に強い陶板のレプリカならでは。
戸外で描くことにこだわったモネの作品を屋外で見られるのはとても感慨深い。


大睡蓮の周りは綺麗な睡蓮が咲くパティオ。
そこを眺めるカフェもある。あとでここでランチにしよう。

ガイドツアーのラストは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」

「最後の晩餐」の原画は今は修復されており、教科書などでよく見る姿ではないのだそう(初めて知った!)
ここでは修復前と修復後の2つのレプリカが対面して展示してある。これもレプリカだからこそできる技だ。
もともと湿気の多い厨房の入口のある壁に描かれた壁画だったことや、戦争で絵は被弾を免れたものの建物は爆撃を受けたため、しばらく屋根がなく雨ざらしになってしまっていたのが原因で相当傷んでしまったらしく、修復前の絵と言ってもそれまでにも何度も修復されているのだそう。
果たしてどれくらいダヴィンチの筆が残っているのか・・「テセウスの船」に思いを馳せてると、ガイドツアーは終了。
もちろんいつかは本物を見に行きたいという気持ちはある。
そのためにも、コツコツと稼ぐ&時間的余裕ができたときの体力の確保。この2つは頑張らねばだ。
ガイドツアーは本当に有名な数点の解説だったが、ここにはまだまだ1000点以上の作品がある。ランチしてから、午後は自分のペースで美術館を周ることに。
