2025年10月19日(日)
朝6時半ごろに間が覚める。
他のお部屋の宿泊客はまだ起きていないようだ。
なるべく音を立てないように気を付けながらシャワーを浴びる。
身支度を整えたら朝ごはんを調達に向かう。

かじやベーカリー。
朝7時から空いているし土日も営業している、島では貴重なお店だ。

ついでに自販機でコーヒーも買ってきて、リビングで朝ご飯。
玉子サンドはパンがふわっふわで柔らかく、玉子サラダは持ち上げるとずっしりとした重みを感じるほど。こぼれ落ちないように気を付けていただく。
ミルクパンは優しい甘さでしっとりとした生地。
もう少しお天気が良ければ海辺で食べるのもよかったかも。(この日は曇り&強風だった)
食べていたら、他の宿泊者の方が起きてきた。
昨夜は結構深夜に帰ってきたのだそう。そしてもう出発するんです~と。
あまりお話しできなかったのは残念だけど、一人旅の女性同士お気をつけてと見送る。
食後は洗濯機を回して、借りたバスタオルやシーツ、枕カバーを洗う。
その間にリビングにある宿泊ノートをパラパラとめくってみる。
これまでの宿泊者の方のメッセージを読んだり。自分も一言書いてみたり。
ホテルや旅館のサービスもいいけど、ゲストハウスやユースの緩い感じも好き。
洗濯を干したら、チェックアウトの時間になったので、部屋を軽く片付けて鍵を返す。
大きい荷物は預かってくれるとのことで、ありがたくお願いしてお散歩へ。

海沿いにはいろいろな石造りのオブジェがある。

自転車で走った時とは違う速さで、低い目線で。
同じ場所でも見えるものが変わる。

トビウオの彫られた壁に植物の蔦が這って
素敵な作品になっている

まどろむ野良猫に挨拶して

コーガ石の塀が残る道を歩く。
島に旅に行く、というと海やマリンスポーツのできない季節に行くのはなぜ?と聞かれることがある。「何もしない、をしにいく」というと、わざわざ旅費をかけて?と怪訝な顔をされることもある。
私の旅の目的は色々で、グルメや観光を楽しむ旅もよいし、名刹や街並みを目的に行く旅もある。今回のように日常とは違う場所で、ただ散歩するような旅がしたくなることがある。
普段、東京で暮らしていると選択肢が膨大にある状態に慣れている。
食事一つとっても、外食は和洋中お手頃価格から高級店まで、テイクアウトのお惣菜やデパ地下のデリ、自炊のための食材も23時頃までスーパーで買えるし、24時間のコンビニも徒歩圏内。外出したくないときはデリバリーもできる。
とても便利でありがたいことなのだけど、選択をすることが面倒になることがある。
スーパーは19時まで、日曜は休み。コンビニはなし。
こういう場所に時々身を置くことで、普段の暮らしがあたりまえでないことを実感する。
なんでもある贅沢、何もない贅沢。
どちらも求めてしまう私は、めちゃくちゃ贅沢だよなぁ。
貪欲でめんどくさがりで、気ままな自分が許される。
旅の途中、頭ではなく腹の底でそれを実感する瞬間がある。
だからやめられないのかもしれない。
曇天の下、島の道の上、若くもなく老いてもいない、動物としての自分。
この面倒で愛しい生き物と、一生付き合っていくんだよな・・を前向きにとらえられる。
思索にふけっていたら、出発の時間が近づく。
宿に戻り港へ向かう送迎を待つ。

待っている間に、宿の方が紅しょうが天をサービスしてくれた。
昨日船を降りた港へ再び向かう。

待合室であしたばアイスをいただいて、船を待つ。

強風でも安定して見える、頼もしいさるびあ丸。

港のペイントに見送られて船に乗りました。
うん、また来よう。
帰りも行きと同じく約9時間ほどの船旅。
客室で読書をしたり、お昼寝したり。

お昼はしらす丼。

本州が見えてきた。
しかし、今日は予定より時間がかかるらしいとのアナウンスが。

船でも渋滞って発生するのね・・知らなかった。

最後にちょっとした予定変更。
竹芝よりひとつ手前の、横浜大桟橋で下船することに。
電車を乗り継いでも、竹芝桟橋まで行くより1時間ほど早く帰宅できる計算。
突発だけどもいい旅だった。
最初に予定していた八丈島にも、観光で行ける状態が戻ってきたら行くぞ!
