京都旅① コロナ禍の京都へ

朝5時に起きて、まだ暗い中を駅へ向かう。
ようやく残暑も落ち着き、朝は少し肌寒いくらいだ。

最寄駅から日の出を眺め、電車で東京駅へ。

東京駅の駅弁屋「祭」で目移りして、旅の一食目を調達し、新幹線に乗込む。
始まりの高揚感がこんなに嬉しい。

2020年10月2日(金)

緊急事態宣言がようやく解除され、東京在住の人もGoToトラベルの対象となった。
外出自粛の約半年を経ての一人旅は京都へ。
実は中学校の修学旅行以来、20年以上ぶりの京都。
感染対策をしっかりしながら、行ってきまーす。

前日遅くに夕食を食べたので、軽めに「湘南チョイス」。
どちらかというとお酒が飲みたくなるラインナップだが、さすがに新幹線内での飲酒はまだ憚られる。しかも平日、その上早朝。

うん、日本酒が欲しくなるね。
ま、徐々に緩和されるでしょう。
今は旅できるだけでもありがたいってもんだ。

食後は仮眠しようと思っていたのだけど、久しぶりの旅にテンションが上がったのか眠くならず。スマホいじったりしているうちに、京都駅に到着した。
大きな荷物をコインロッカーに入れ、まずはド定番だが清水寺へ。

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修学旅行と思しき学生さんたちがたくさん。
コロナ禍で行事もたくさん中止になったのだろう。修学旅行、来れてうれしいだろうな。

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自分も修学旅行で来たはずの場所だけど、当時は寺社仏閣の魅力なんて分かっていなかった。
建築やアートに興味を持ち、日本文化の良さを知り、カメラを手にあちこち旅するようになって、改めて来た清水寺。
昔とは全然違う解像度でディテールが飛び込んでくる。

清水の舞台は工事中だった。全貌が見えないのは残念だけど、それでもその高さはよくわかる。
思い切って決断することを「清水の舞台から飛び降りる」というけど、この高さから飛び降りたら、下手したら命を失うのでは・・・?下の木に引っかかれば怪我くらいで済むのかな、なんて考えながら眺めた。

高台にある清水寺からは京都市街が一望できる。
京都タワーやその向こうに霞む山々。あと1か月もしたら紅葉のシーズンだ。京都の観光業にとってはかき入れ時となるだろう。今年は無事に営業できるのだろうか。
普段とは違った気持ちで景色を眺めた。

清水寺を後にして八坂の塔を望む坂道へ向かう。
いつもはたくさんの外国人観光客で、歩くのもままならないといわれているこの場所。
こんなにゆっくり撮影ができるのは最初で最後かもしれない。そうであってほしい。

瓦屋根の向こうに八坂の塔。
秋晴れの空の下、黒く光る瓦が美しい。
地元の人たちが長きにわたり守り続けてきた景観。

次は高台寺へ。
豊臣秀吉の妻ねねが晩年を過ごしたという場所。
柔らかな変化に富んだ、お庭が美しい。

格天井の美しさに見ほれた。

祇園の街並みを少しだけ見にいく。
ここも昼間は着物姿の観光客が撮影を楽しんでいた場所。誰もいない小路は何だか現実ではないように見えた。でもこれが2020年の現実だ。

午前中の最後は建仁寺へ。

俵屋宗達の風神雷神図。本物は京都国立博物館に寄託されているそうだが、高精度の複製が展示されている。

海北友松の襖絵「雲龍図」(桃山時代)
こんな文化財級の数々をほぼ貸し切り状態で眺められてしまう。

小泉淳作「双龍図」
こちらの天井絵はなんと平成に奉納されたもの。
新しい作品でも、歴史に敬意を表し継承していく過程の一つとなるのだな。

午前中だけでも結構歩き回ったので、お腹ペコペコだ。
予約しておいたランチのお店へ向かう。

東山 ゆう豆
湯葉料理のお店だ。

湯葉御膳をいただいた。
盛り付けの見目麗しさ、薄味だけどお出汁のうまみが感じられて、ザ・京都って感じだ。
丹羽黒豆を練り込んだ重ね湯葉が、特に美味しかった。

デザートまでしっかりいただいて、満足!
さて、午後は京都の酒どころへ向かいます。