高知旅① 日本最後の清流

2014年9月11日(木)

朝5時に起きて空港へ向かう。
前日はライブでさんざんはじけた上、地元に戻って25時ごろまで飲んでいたので、起きれるかどうかが第一関門だった。予定通りに起きれて一安心。

朝ごはんにかつサンドを買い、飛行機に乗り込むやいなやモグモグ。
離陸前には食べ終わり、しっかり眠って、着陸の案内放送で目覚めるとそこは快晴の竜馬空港だった。
私的に、理想の飛行機の乗り方だ。

ひとつ予定通りに行かなかったのは、風の影響で到着が少々遅れたこと。
走って空港を出て、高知駅行きのバスに乗車。

空港までの道も少々渋滞していたので、駅に着いたのは、乗りたかった電車の発車2分前。
切符売り場には行かず、改札横の窓口に声をかけて乗車駅証明をもらい、
発車ベルの鳴り響く中、特急南風の中村行きへ飛び乗った。

・・・セーフ!

地方の電車は1本逃すと次が数時間後だったりするので、これにはどうしても乗りたかったのだ。
車掌さんが回ってきたところで、乗車証明を渡して事情を説明し、切符を買う。
持ってきた本を読んだり、またウトウトしたりしていると、中村駅に到着した。

よく晴れていて、少し暑いくらいだ。
駅から5分ほどのところにある観光案内所でレンタサイクルを借りる。
職員の方が地図を広げて、いろいろと説明してくれた。お勧めのランチも教えてくれた。
隣の道の駅のようなところで飲み物を購入。

なんか、ご当地っぽいものと思って購入。
ゆずドリンクで有名なごっくん馬路村のスポーツドリンクバージョン。
ゆず風味のアクエリアスって感じ。

荷物を自転車の荷台に固定し、中村の街中を走る。
商店街を抜けて少し坂を上ったところで、赤い大きな橋が見えてきて急に視界が開ける。

四万十川。日本最後の清流とも言われた大きな川だ。
今日の目的地は四万十川沿いを上流に向かったところにある、江川崎という地域。
大きな流れを見ながら、ゆっくりと漕ぎ出す。
川沿いといっても、ずっと開けているわけではなくて時々林のようなところを抜けたりもする。

まだ夏のような日差しと、蝉の声。
吹き渡る風は少し涼しくて、ものすごく気持ちいい。

木々の間から沈下橋が見えてきた。

佐田沈下橋に到着。
沈下橋とは川が増水したときに橋が流されないように、欄干のない造りの橋のこと。
渡ってみると水面から結構な高さを感じる。車とかとすれ違うときは少し怖い。

中村駅から一番近いここは、ちらほらと人もいた。

ここからはぐっと人が少なくなる。
ときおり追い越していく車はいるけど、自転車で来るもの好きは少ないのかも。

三里沈下橋に到着。
ここは橋の横に降りられるので、靴を脱いで川に入ってみた。
冷たくて気持ちいい。

この日の川の状態は笹にごりといって雨の後何日かの状態だそうだ。
本当に透き通っているときの透明度は全く違うと、後から地元の方に教わった。

このあたりは実は米どころでもあるそうだ。稲刈りの時期は全国的に見ても早くて、7月ごろには稲刈りするのだとか。

次に着いたのは高瀬沈下橋。
このあたりまで来ると全然人に会わない。
車もこなさそうだったので、こっそりと記念撮影。

風が止むと、川面に山や雲が映りこむ。

さらに上流へ向かっていく。次は勝間沈下橋。
橋桁が3本なのは珍しいんだとか。

ここは河原が広くて、色とりどりのカヌーがあったり、ボートに乗っている親子連れがいたりした。
午前中で学校は終わりだったのだろうか、
地元の小学生らしき子達が、沈下橋から飛び込んで遊んでいた。
私も橋の上から水面を見下ろしてみたが、かなり怖い。

ちなみに地元の人は飛び込んでいいポイント(そこそこ深さがあって、流れが速くない)を知っているので、観光客が真似をするのは大変危険だそうだ。
ゆったりとした流れに見える四万十川も、近づけば結構な急流の場所も多い。

レンタサイクルのMTBはギアがついているのだが、勾配が緩やかな道ばかりなので
ほとんど動かさなかった。

景色を堪能しながら走ってきたが、そろそろお腹が空いた。
時計を見ると14時半をまわっている。
観光協会の方に教わったお店はこの先だ。何時までやってるんだろう。

分からないけど、他にお店らしきものもなさそうなので行って見ることに。
お店の前まで行くと、案の定「終了」の文字が。

そうだよねぇ、と引き返そうとしたら、中にいたおばちゃんと目が合った。
会釈したら、お店から出てきてくれて「どこまで行くの?」と。

江川崎まで自転車で向かっていると話し、この辺にまだお昼食べれるとこありますかと聞くと、
「このへんにはないのよねぇ、残り物でよければうちで食べてっていいわよ」と言ってくれた!!
超ありがたい!!

野菜バイキング。しゃえんじり。

しみじみ美味しいおばんざいでした。

私の食べてる横のテーブルに、洗い物を終えたおばちゃん達が集まってきてお茶し始めた。
仕事を終えた後の一息の時間にお邪魔させてもらいました。

撮ってもいいですかと聞いたらノリノリでポーズしてくれた。
可愛い~!

お会計をして、何度も何度もお礼を言って、お店を後にした。
30年後、自分もあんなふうに元気でキュートで人に優しくできるおばちゃんになりたいな、と思った。

日が傾くと涼しくなってくる。

昼には大合唱だった蝉の声もいつの間にか止んで。
車の往来が途切れると、聞こえてくるのは川の流れる音と自転車のペダルのきしむ音。
それに自分の呼吸だけだ。

季節は確実に秋に向かって流れている。
夕日が川を照らし、田んぼには無数の赤とんぼ。

大きな自然を前にすると、自分の小ささをものすごくポジティブに捉えられる。
「ひとり」は「孤独」ではないんだ。

川からいったん離れて、2km近くある長いトンネルをぬけると、小さな町が見えてきた。
今日の目的地、江川崎だ。

少し手前の観光施設に自転車を返却。走行距離は40キロ弱らしい。
昨年走ったしまなみ海道に比べれば、だいぶ楽だった。

そこから歩いて5分くらい。今日の宿へ。
大浴場の窓からも四万十川が見えた。
誰もいないので独り占めでお湯に浸かりつつ、今日の旅程を思い返す。

部屋で浴衣に着替えて、夜ご飯までのんびりしよう。

ホテル星羅四万十の浴衣は☆柄♪

部屋からは川は見えないけど、暮れ行く山なみと町の小さな灯りがきれいだった。