近江町市場を離れてやってきたのは尾山神社

兼六園の脇にある小さな神社だ。

特徴は神門。上の方にステンドグラスが嵌められている、和洋折衷の造り。

レンガ造りに注連縄、不思議だけどなじんで見える。

本殿に手を合わせる。旅の時はいつも道中の無事を祈るのだ。
加えて今回は地震で被害を受けた地域の復興を願う。

梅が満開で、いい香りが漂っている。

境内には庭園もあった。小さいけど、変化に富んでて楽しい。

奥に架かる橋が素敵だった。

神社から歩くこと15分ほど、21世紀美術館に到着。
ここは地震で建物の一部が損傷したため、一部しか見られないそう。

公開されていた数少ない場所、タレルの部屋。
ジェームズ・タレルの作品は瀬戸内海の地中美術館で鑑賞した記憶がよみがえる。

部屋から見上げた、切り取られた空。
晴れていたらずいぶんと印象が変わりそうだ。
同じ作家の作品をいろいろな場所で見ると、少しづつ親しくなっているような気がしてなんだかうれしい。

そろそろお茶にでもしようかな・・と思って、歩いてきたのは新竪町商店街。
最近おしゃれなお店が増えているエリアだそう。

確かに古民家をいい感じにリノベーションしたショップがチラホラ。

こちらもいい雰囲気

民家?と思ったけど、小さな看板が。

お目当てのお店に到着。カフェ「ケサラン・パサラン」
満席だったので、LINEで順番待ちの登録をして、周辺をお散歩。

室生犀星の詩が刻まれた碑の隣にはなぜか鶏が。
飼われている・・んだよね?

犀川の河川敷に出た。空が広い、奥に見える冠雪した山並みがまだ冬の名残を感じさせる。

ヒメリュウキンカが可憐。
初めて行く土地では観光名所にばかり行きがちだけど、同じ場所に二度目に来るとこうやってふらふらお散歩したり、野花に親しんだりできて違う楽しみ方になる。
もしもこの町に住んだら・・っていう想像をしてみる。
この河川敷はランニングにもよさそう。春には桜が咲くし、夏は花火が上がるそうだ。
妄想しているうちに、カフェから順番が近づいたと連絡が来たのでてくてく戻る。

おしゃれな店内で、カウンターのお隣にはヨーロッパから来たと思わしきカップル。
気分は一気にミラノかパリか。

いただいたのはゴルゴンゾーラのチーズケーキ。
上に乗ったクルミと蜂蜜、ローズマリーがアクセント。

合うコーヒーを店員さんに聞いてみた。
ニカアグラのアメリカーノ。赤ワインのような風味があって、ゴルゴンゾーラの癖と好相性。
コーヒーは好きだけど全然詳しくない。知ったらおもしろいんだろうな。
食も、酒も、文化も、歴史も、芸術も。そこに住んでいる気になってみると少し見え方が変わる気がする。
いつか状況が許すなら、トランク一つで日本の各地に1~2か月ずつ滞在して回るような旅をしてみたい。マンスリーマンションとかに住んで、喫茶店でモーニングを食べて、ホテルや図書館で仕事したり勉強したりして過ごし、市場で買い物して帰る。
時々地元の方と飲んだり、地元の美術館を訪れたり。旅人と住人の間のような日々。
二度目に訪れる町はそんな夢を少しだけ経験しているようで、初めて行く時とは違う楽しみがあるのだ。
