2023年6月5日(月)
5時過ぎにお腹が減って目が覚める。
前日結構飲んだけど、〆のご飯や麺類は食べなかったからね。
朝食候補は3カ所、乗っけ丼ができる海鮮屋さん、市場の中の食堂、老舗の喫茶店のモーニング。
どれも魅力的なのだが、開店時間が一番早いという理由で市場の食堂へ向かうことに。
どれだけ空腹だったんだか。
シャワーを浴びて、ホテルから歩くこと約5分で到着。

駅前で市役所とかの入っている建物。
ここの地下が市場になっている。

階段を降りると、駅前だということを忘れるような光景が広がっていた。

完全に市場だーー。
平日の早朝だからか、そんなに混んではいないけど、買い付けと思しき方々もチラホラと。
その一角にあるのがこちらの食堂。

丸青食堂。
お寿司や海鮮丼もあるけど、周りのお客さんを見るとカレー率が高い。
500円とお手頃なので、カレーにしてみた。

ホロホロのチキンがたっぷりでスパイスの効いたカレー。
ご飯も結構ボリューミーでうれしい。朝から体がぽかぽかしてくる。
市場関係者っぽい方以外に、出勤途中と思われるスーツ姿の方もいたりして、きっと働く方のエネルギーなんだろうな。
お腹が落ち着いたので、ホテルに戻って本日の予定を確認。
といっても今日決めているのは青森県立美術館に行きたい、ってことだけ。
美術館の開館時間から逆算して乗車するバスを決める。
駅前から30分ほどバスに揺られて到着。

今日もいいお天気です。
中は一部の作品を除き撮影できる。
見たかったのは青森出身のアーティスト。奈良美智さんの作品たち。
有名な女の子のシリーズの中でも好きな作品の一つ。

写真では何度も見たことがあったけど、リアルにみると素材や細かい刷毛目まで見えて感動。
色鮮やかなイメージがあったけど、思っていたよりずっと柔らかい色使いだった。
だからこそメッセージが響いてくるのかもしれない。
そしてここに来たかった、直に見たかったもう一つの作品。

あおもり犬。
そして思っていたよりずっと大きい。
天候や時刻で表情が違って見えるそうで、この日は初夏の快晴の下。
平日の朝一で、人もそんなにいなかったのをいいことに、この前で20~30分眺めていた。
力強くて、優しくて、繊細なところもあるけど、やんちゃ。
そんな犬は知っている誰かに似ているような気がしてきた。

ほかの作品ものんびりめぐって、満足したので駅に戻ることに。
バス停まで行くと次のバスまでは1時間近くある。
地図を見てみると、新青森駅までなら40分くらいで歩けそうだ。
いいお天気だし、歩きますか。
車社会の地方なので、歩いている人なんてほとんどいないけど、マップを頼りに歩き出す。
街道を超え、川を渡り、畑の横の階段を下りて、住宅街を抜ける。
途中の自販機で水分補給しながら、駅に向かって歩く。
ほぼ予定通りに新青森駅に到着。そこから在来線一駅で青森駅に戻れた。
バスを待つより30分ほど早かったかな。
体力は使ったけど、この後ランチするのでちょうどよい。

本日のランチは「まるかいらーめん」
地元で長くやっているお店だそう。
メニューは「醤油らーめん中」「醤油らーめん大」「おにぎり」の3つのみ。
食券ではなく、注文口で注文し、プラスチックの札を渡されて、席で待っていると持ってきてくれるシステム。

醤油らーめん中
ムチっとした丸麺と、煮干しの効いたスープが美味しい。
チャーシューも脂っこくなく、柔らかいけど肉感もあり、老若男女好きそうなお味。
お昼時ということもあり、近くで働いているらしき方々が続々と入ってくる。
食べ終わって出るときには行列ができていた。

午後は「ねぶたの家」へ。
東北の祭りの中でも有名なねぶた祭。
その歴史や作り方、実際のねぶたが展示されているそうだ。
詳しい発祥も不明だったり、どこかの神様を祭るわけではないお祭りというのは、実は日本では珍しいそうだ。

そして実際のねぶたはすごい迫力。
大きさもだし、フォルムや色使いもすごい。
骨組みを元にワイヤで形作り、専門の職人さんが和紙を張ってその上に着色していくのだそう。
中に仕込んだ電球も、点灯時に陰が出ないように調整するのはやっぱり職人さんの仕事。

ねぶたのモチーフは神話や言い伝え、歴史上の出来事だったり、時には歌舞伎の演目だったりもするそうだ。
展示してあったのは4~5基ほど。それぞれのねぶた師による作風の違いも感じられた。

記念撮影コーナーでは、ねぶたを牽いている風の写真が撮れる。
スタッフの方にお願いして撮っていただいた。
ねぶたの家を後にして、そろそろお土産を買いに。

A-FACTORYはおしゃれな青森名産品がいろいろと買えるお店。
ここで旅行支援クーポンを使いつつ、お買い物。
林檎のお菓子や、シードルなど。
中にはシードルの飲み比べができるコーナーやカフェもあった。
その向こう側は陸奥湾を眺められるデッキが。

青函トンネルができるまで青函連絡船として航行していた、八甲田丸。
今は博物館になっているそうだ。今回は時間の関係で行けなかったけど、次の機会には行ってみたい。
デッキを渡り、階段を降りたところにテントが並んでいる場所があった。

ねぶたの制作テントだ。
少しだけ開いていたところから中を覗かせてもらう。

照明の付いた木組みが見えた。
先のねぶたの家で解説は見たが、実物を見ると実感する。
2023年のねぶた祭りに向けて、動いている人たちがたくさんいること。
全国の他の祭りと同様に、ねぶた祭りもコロナ禍で2020年、2021年は中止となり、2022年は規模を縮小しての開催だったそう。
今年は2019年以来の本格的な開催予定だそうで、関係者一同気合が入っていることだろう。
ねぶた祭りの時期は宿の確保が困難と聞くけど、一生に一度でよいから生で見てみたいな。
そんなことを考えながら青森空港に向かうバスへ。
帰路は穏やかなフライトで何の問題もなく羽田空港に着陸。
大雨の中出発したのが嘘みたいだね。
会いに行った、景色、アート、食。
偶然出会った、光景、人、お店。
どちらも思い出になっていく。
また行きたい。
あちこち行くたびに思うけど、実際に行けるのはどのくらいなのだろう。
同じ所へもう一度行っても、同じ旅には決してならない。
もしもまた、同じ場所に立った時に年を重ねた自分はどう感じるのだろう。
若い時と同じ感性ではないけれど、経験を積んだから感じられることもきっとあると信じて。
また行きたいな、青森。
