屋久島旅① 雨の島へ

初めて屋久島に行きたいと思ったのは二十歳になるより前のことだったと思う。
当時、都市部への一人旅は何度か経験してたが、離島となると決心がつかず結局行かないままだった。

今年になって、有給の消化率が少ないということで、繁忙期をはずせば取ってもよいとのお達しが。

思い続ければ、現実にできる時がくるんだ。
10年越しの念願。

屋久島へ。

2013年6月5日-9日 
4泊5日の一人旅。

2013年6月5日(水) 
まずは鹿児島へ。
前日をネットカフェ泊にして、寝不足気味で飛行機に乗り、飛行機で爆睡する・・・という計画だった。
しかし、新橋のマンボーのフラットシートの寝心地が良すぎたためとっても熟睡。危うく二度寝までしそうになる。
間に合ってよかった。

飛行機から見えた富士山。いつか登ってみたいなぁ。

鹿児島空港からバスで50分。
鹿児島の中心地へ到着。

ここでお昼。黒豚にも惹かれたが、帰る日にとんかつ!と思ってたので違うお店へ。
きびなごの南蛮漬けと地アジの定食。

店員さんの薩摩弁に和みつつ、しっかりご飯をお代わり。

路線バスに乗り換えて、鹿児島港へ。
屋久島へ入るには飛行機(35分)、高速船(2時間)、フェリー(4時間)、貨物船(種子島経由、夜出て朝着く)の4通りの方法がある。
時間とお値段は反比例。
今回使ったのは高速船。というかフェリーは1日1便なので朝一で鹿児島に着かないと無理。

雲をかぶった桜島

高速船トッピー。こいつでGo!

高速船の窓から鹿児島の地が見えなくなり、海の中を進む。
15時、屋久島に上陸。

水の島、雨の島。1ヶ月に35日雨が降るとすら言われている。
この日も雨に煙る宮之浦港。

バスに乗り込む団体さんを見送ってから歩くこと10分。宿に到着。
お世話になったのは民宿「ふれんど」

受付に誰もいない~と思ったら、向かいの茶の間のようなスペースで
寝転んでテレビを見てたおっちゃんが、のそっと起き上がった。
どうやらここの人らしい。

部屋の場所を教わり、ざっくりと説明を受ける。
素泊まり、相部屋、バストイレ共同。
キッチン、洗濯機、冷蔵庫や調味料は自由に使ってよし。

宿というより、下宿か長屋のような雰囲気。
部屋に鍵は着いてるけど、基本開けっぱなので貴重品は自己管理で。

泊まったお部屋。
同室は屋久島12回目というヘビーリピーターの方。
宿にも慣れてるから気楽だった。

島の夜は早い。
とりあえず、スーパーが開いてるうちに買出しへ。
翌日の行動食や水を購入。
それから登山弁当の予約。
コンビニが24時間でない屋久島では、早朝登山者のために前日の夕方までに予約をすると朝の4時~5時頃までにお弁当をつくってくれる店がある。

帰りに益赦神社へ。
島の神様へのご挨拶と、明日からの山中での無事を祈る

途中、明日お願いしているガイドさんから電話がある。
迎えに来る時間の連絡と持ち物の最終確認。
そして天候が怪しいので、当初の予定と逆のルートを行きましょうとのお話。

ちなみに最初の予定ルート

淀川登山口(標高1300m)→宮之浦岳(1936m)→縄文杉(1500m)→荒川登山口(標高660m)

逆になるってことは・・・登りの標高差が大きくなる(=キツくなる)ってことだ。
大丈夫だろうか。

今日の夕飯は何にしよう。翌日が4時起きなので重たいものは避けたい。
ついでに今日は禁酒するから酒のつまみになりそうなものもやめとこう。

てなわけで、パン屋さんへ。
ソーセージの入ったパンと、紫芋のアンパン。
素朴な味でおいしかった。

宿に戻ると、さっきのおっちゃんが言う。
「8時頃から3Fのリビングで宴会やるから、良かったら自分の飲み物もっておいで~」

・・・今日は飲まないのですが。

まぁ、顔だけ出そうと思ってこれを持っていく。

3Fは宿のオーナー夫妻のご自宅。
ご夫妻のことはみんなが「おとうさん、おかあさん」と呼んでいた。

この日にいたのは、私と同じ高速船で来たという1人旅の女性、
勤続20年のリフレッシュ休暇で来てるという男性、
仕事をやめて離婚して再スタートと言っていた男性、
私と同室の屋久島ヘビーリピーターな女性とその娘さん。

勧められる島焼酎を笑顔で断りながらも、初めて同士ながらいろいろ盛り上がる。
みんな屋久島が好き、とか一回来てみたかった、とか共通点はあるからね。

明日が早いので21時半ごろには離脱。シャワーを浴びて寝る支度。
外はかなりの大雨。
果たして山に入れるのだろうか。

そんなことをぼんやりと思いながら眠った。