松山からの高速バスが大阪駅に着く。
そこから阪急電車に乗って15分程度。
今夜は尼崎市に住む妹のところへ泊まる。
転勤になったのは昨年の4月だが、なかなか行く機会がなかったので、今回の旅の最後に寄ろうと思ってた。
松山の地酒を買っていくとメールしたら、じゃあつまみを用意すると返信があった。
ゆっくり会うのはたぶんお正月以来。
アパートで取り留めのない話をしながら、お土産に持っていった日本酒と地ビール2種を空ける。ヴァイツェンをえらい気に入ったようだ。
松山の写真を見せたら蔵元屋の写真を見て、私もここ行ったと言う妹。
身内であってもなくても、酒好きはみな仲間だ。

玄関の靴箱の上を見て、うちら姉妹だなと実感。
お互いにこんなに飲んべえに育つとは思ってなかったが、
酒好きの父親の遺伝子をしっかり受け継いだみたい。
翌朝も仕事のことや、東京に戻ったら行きたいとこの話なんかで盛り上がる。
用事があるので出かけるという妹と一緒に部屋を出る。
途中の駅で別れ、阪急箕面線へ乗り換える。
牧落という駅で下車。住宅街の中を歩くこと15分程度、箕面ビールの本社工場へ。
ここは工場の隣のスペースでできたての箕面ビールが飲めるのだ。

まだ午前中なので、軽くてのど越しのよいピルスナーが心地よい。
松山で買ったビールは昨日全部空いたので、箕面ビールをまた追加で購入。
大好きなスタウトとW-IPA♪
箕面を後にして梅田方面に向かう。
このあたりから雨と風が激しくなってくる。
台風が近づいていた…屋久島のときと同じ展開に!?
何も下調べなしできたので、とりあえず駅周辺をうろうろしてみる。
仕事で前にお世話になった方が、現在携わっているというグランフロントを覗いたり、阪急デパートの化粧室の姫っぷりに驚いたり、行き当たりばったりで知らない街を歩くのはやっぱり楽しい。
駅地下のお店でうどんを食べ、環状線に乗車。
せっかくなので箕面ビールをもう何種類か飲みたくて、直営店のひとつ天満橋のビアベリーへ。
横に長いカウンターに先客はなし。
まずは桃ヴァイツェン。それからゆずホ和イト、次にレバームースとIPA。

しかし16時前なのにあっという間に混み始める。
初めはスタッフさんが2人しかいなくて、お隣の女性二人連れとオーダーを混同されること数回。
ぜんぜん嫌な感じではなく、むしろそれをきっかけに少し話してみたり。
もう少しのんびりしたかったけど、待ってる人も出てきたので切り上げて梅田に戻る。
外はだいぶ暴風雨になってきた。
なるべく駅の地下だけで動くことにして、軽く飲めそうなところを探す。
大阪って地下街も発達してるんだなぁ。
もはや名物とか食べログとか調べずに、雰囲気でえらんだお店に入る。

カウンターの端っこで黒ビール飲みながら、TVの野球中継を見る。
ちょうどヤクルトのヴァレンティンが新記録を達成した日(阪神戦)で、ちょっと気になっていたのだ。
しかし、周りが阪神ファンばかりかもしれないので、心のなかでこっそり応援。
お店の人と目が合うと、打ちましたね。って笑ってくれて少し安心。
カウンターの隣が空いて、次に入ってきたのは小学生くらいの男の子のいるご家族3人。
荷物を動かして場所を空けると、お一人なんですか?と話しかけられた。
男の子とお父さんが野球の話で盛り上がってる横で、そのお母さんといろいろ話した。その方も結婚前は旅が好きであちこち行ってたそうだ。
特にお勧めは福岡、と言われた。
次の旅は九州にしようかな。
結局1時間ほど盛り上がってから、挨拶をして店を出る。
駅中の蓬莱551でシュウマイを買って夜行バス乗り場へ向かう。
台風は激しさを増し、吹き晒しのバスの待合は屋根はあるけどあまり意味ない。
少々遅れて出発したバスは、途中通行止めの高速を迂回したりして、だいぶ遅れて東京に戻った。
台風と一緒に北上してきてしまったので、その日は大荒れ。
夕方にようやく雨が上がった。
見知らぬ土地に行く。
知らない人と話す。
初めての経験をする。
少しの不安と、大きなワクワク。
日常でかさついてたココロがスポンジのように何かを吸収しようとするのか、旅に出たあとしばらくいろんなことに敏感になってる気がする。
帰ってきたその日、台風一過の空。

時々取り出して眺める宝物のような思い出が、また積み重なって。
次はどこへ向かおうか。
