2013年2月8日(金)
東京発の夜行バスで仙台へ出発。
腹が減っては旅はできぬ、ってことでしっかり焼肉食べてから乗車。
バスの中は良く寝た。おかげで元気いっぱいな旅のスタート。
2013年2月9日(土)
早朝5時過ぎに仙台駅到着。予定よりだいぶ早い。
思ったほどは寒くないがまだ真っ暗。
次のバスまで1時間半ほどあるので、駅前の漫画喫茶で暖をとりつつ
携帯充電&フリードリンクのコンポタで朝ごはん
そして一関・気仙沼経由大船渡行き高速バス乗車。
途中、一関ではかなりの積雪でドキドキ。
10時頃に気仙沼駅到着。晴れ、気温0度。空からチラチラ白いものが。雪!?
駅前の観光案内所でレンタサイクルを借りる。

こいつが今日の足。
案内所の方に「パンクに気をつけて」と送り出される。
海のほうに向かっていくと、いくつか復興商店街がある。
まだ営業していない店が多いので、通り過ぎて最初の目的地へ。
気仙沼おさかな市場


吉次とかたっぷり入って1000円以下!今回は生ものを買えないことが悔やまれる。
これからはワカメが旬だとか。ワカメだけでしゃぶしゃぶにするんだとか。
そんな話を聞きつつ、味見させてもらって濃厚さにびっくりした塩辛を購入。
11時、さて、そろそろお腹もすいた。
復興商店街南町紫市場へ入っているあさひ鮨へ。

ランチスペシャル!
美味しかった。特に貝!それからホタテ!!
右側の軍艦はふかひれ!
お店のご主人がスケッチしたという気仙沼港のポストカードをくれた。
震災前はきれいな港だったんだよ、と言いながら。

再び自転車に乗り、今度は海岸を北へ走る。
海から離れて1キロ弱。かつて鹿折唐桑という駅があった場所の近く。テレビで見たことのある光景が目に飛び込んでくる。
第18共徳丸、大きな大きな漁船だ。それが陸の真ん中にある威圧感、不気味さ。前まで行き、献花台に手をあわせた。

もう一度南へ向かう。
自転車を借りたときに案内所の方に言われた「パンクに気をつけて」の意味が今さら分かった。車道はある程度整備されているが、歩道まで整備が追いついてないのだ。

舗装はされておらず、粗い砂利がひいてあるが、突然途切れたりする。10センチ以上の段差がそこここにある。
地図を見ながら走っていたのだが、途中で道を間違えたらしい。なにせ目印のはずの建物がほとんどない。


建物があってもこんな状態

これは縁あってほんの少し支援している会社の旧社屋。走っていて偶然見つけた。
川の近くでは地盤が沈下しているのか、浸水しているところもあった。
1時間以上走っただろうか。ようやく営業しているらしいお店を発見。お店の方に地図を見せて、道を教わる。
どうやら迷い込んだのは、気仙沼で一番被害の大きかった場所のひとつといわれる、南田中というところらしい。
お礼を言って、進んでいくと街が見えてきた。
地図に本屋と書いてある場所に、本屋が存在している。それだけのことにものすごく安堵する。
しばらく走り、斉吉商店に到着。催事等に出店してることも多いので東京でも買えるのだが、「金のさんま」で有名な水産加工品のお店。元は廻船問屋だったそうだ。

売り場から、加工している工場が見えるようになっていた。工場といっても大きい鍋がいくつも並んで、それでサンマを炊いていた。
次はアンカーコーヒーへ。
「福幸商店街」というプレハブ商店街の中の一軒。
ここで休憩。冷えた体に暖かいコーヒーが嬉しい。


地元の人たちのなんでもない会話、色んな人の居場所になっているんだろうな。人にはそんな場所が必要なんだな、と実感。
またまた自転車で走り、さかなの駅へ。
被災した主に生鮮食料品を扱っていたお店が集まって営業している場所。



生ものが主なので買えなかったけど、許可を取って写真撮影。そのまま、また港のほうへと向かう。今度は正しい道で。
魚市場の脇のガソリンスタンドの時計が「14:46」のまま止まっている。
あまり時間はないけど、少しでもここで消費活動をしたくて、復興屋台村へ。
ランチの後の半端な時間で、空いているお店が少ない中、「あたみや」で味噌ラーメン。

野菜がたっぷりで、コクがあって美味しかった。
お店の方いわく、春~秋はボランティアや観光も多いけど、冬場はどうしても、お客さんが減ってしまうのだとか。
でも、夏に来てくれた人が来年も来ると言ってくれてるから、それまでにたたむわけにはいかないの、とお話してくれた。
気仙沼駅戻り自転車を返却し、仙台行きのバスへ乗車。
暮れていく車窓の景色を見ながら、気仙沼を後にする。
滞在時間は約6時間半、その間ずっと雪がちらついていた。
疲れているが眠たくはならない。
想像以上に復興はまだ遠いと感じた。
その間に人口の流出も起こるのだろう。
観光という雰囲気で行くことには躊躇もあった。
興味本位で来るなんて、と思われる覚悟もして行った。
それでも出会った人はみんな優しかった。
前向きに気仙沼の将来を考えて、話してくれた。
小さくてもできることを細く長く続けていこうと改めて感じた。
バスが仙台市外に入る。街の明かりがやけに温かく感じられた。
夜の気仙沼にはどれくらいの光が灯るのだろう。
今回のルート。
ガイドマップのある地域ではないので、ゼンリン住宅地図のキャプチャをつないで作成。点線が迷い込んだ浸水地域。

