夜の部スタートといったもののまだ17時前、軽く飲めそうなお店を探す。

sake stand 巡
雰囲気のいいスタンディングバー。
1軒目はこちらに決めた。

大分の地酒、鷹来屋のストライプ。
こちらのストライプは扱っているお店が限定されており、飲める場所はレアなのだそう。
すっきりしていて1杯目にぴったり。

おつまみは「洋梨とブラックペッパーのキムチ」。
こちらはキムチのバリエーションがたくさん。なかなか見ない組み合わせも多くてあれもこれも気になる。

2杯目は知恵美人。
ひらがな表記の「ちえびじん」は東京でもよく見かけるが、漢字表記はあまり見ない。
このお酒の酒造の杜氏さんはたしか同世代だったはず。(以前東京の、どこかのお店でお会いしている)
もう若手ではなく、熟練と言われるにはまだ早い40代という世代、同世代の方の頑張りを感じられるとなんだかうれしいのです。

二品目は「花ニラと花エビのキムチ」
お隣にいたカップルがオーダーされていたのだけど、その時の会話が聞こえて思わず私も頼んだ。
「花ニラあるんですか!珍しいですね、めったに見ないので・・。実家がニラ農家なんですけど、花ニラ美味しいですよね~!!」とか聞こえたら頼んじゃうでしょう。
同じものを頼んだよしみで、少しお話をした。
お二人も旅行で来ているのだそう。話の流れで私が、旅先で日本47都道府県のラストが大分なんです、と言ったら、「めちゃくちゃ記念じゃないですか!!お祝いさせてください!」と言ってくださって、1杯ごちそうになりました。

千羽鶴の生酛造。
米のうま味がしっかりしていて美味しい~。
金曜の夜ということもあり、お店もだいぶ混んできたので1軒目はここで終了。
夜になると風はだいぶ冷たい。
少しお散歩しようかなと思って、海の方へ向かう。
昼に買い物したアートショップで、トム・フルーインの作品が見られると教わったのだ。
ステンドグラスのような作品なので、夜の方が綺麗に見えると聞いてこのタイミングで来てみた。

給水塔を利用しており、周りの色とりどりのガラスは廃材を使用しているのだそう。
海沿いなので、初冬とはいえ結構風は冷たい。
澄んだ空気と潮の香りに包まれて見ていると、普段は考えもしないようなことに思いを馳せる瞬間がある。アートに触れる楽しみの一つ。
しばし作品を眺めながら、とりとめもないことを考えていた。
身体が冷えてしまう前に梯子酒を再開する。2軒目はそこにしようかな。
お昼がとり天だったから、夜はお魚とか食べたいな・・ってことで見つけた2軒目へ。

大衆酒場「とさか」
金曜日の19時台ということもあって、予約でいっぱいだけどスタンディングなら入れますとのことで、入口のカウンターへ。

「花笑み」という日本酒にした。お通しはアサリのキムチと、マコモダケ(たぶん)のナムル。1軒目と言い、別府はキムチが人気なのかなぁ。

そして大分名物「りゅうきゅう」
白身魚の漬けでゴマダレでいただく。
丼もあったけど、まだ飲みたいのでつまみで。
大ぶりのお刺身と濃厚なたれが相性よく、ワサビ大目で食べるのが気に入った。
こちらの立ち席では、おとなりで男性一人が飲んでいた。
地元の方ではなさそうだったので、旅行者かなと思って声をかけてみたら、韓国からの旅行者だった。英語の方がよいですか?と聞いてみたけど英語はあまり分からない、日本語勉強中とのことだったので、易しい日本語とGoogle翻訳の韓国語翻訳を頼りにお話ししてみる。
会話の中で「九州は韓国からすごく近い、飛行機で2時間くらい」と言っていた。週末とかに気軽に来れる場所なのだとか。
2時間って羽田から来た私とフライト時間変わらないじゃん!
キムチがよく出るのはもしかしたら韓国出身で別府に住んでいる方も多く、作り方が広まったからなのかなと、勝手に納得した。

二杯目は龍爽香のサチカゼ。

アテは「柿の白和え 黒糖胡桃のせ」
ちびちびやるのにちょうどよい。
片言の日本語とジェスチャー、Google翻訳でも意外に会話は弾んだ。
韓国もいつか旅行したいので、お勧めの市場とか教えてもらった。
反日とか嫌韓とか言葉は聞くけれど、1対1で話したら当然いい人も悪い人もいて、合う人も合わない人もいる。日本人同士だって文化を共有しているから相互に理解がしやすいだけで、苦手な人もいるもんね。
いい感じにほろ酔いになったので、2杯でお会計。
さてさてどこで〆ようかな。

別府の町は「繁華街」というより「歓楽街」という言葉の方が似合う。
居酒屋やスナック、風俗店なんかがぎゅっとまとまっている感じ。
その中の一軒、一度通り過ぎたけど気になって引き返して覗いてみる。
ちょうどお店の前でたばこを吸っていた方に、「混んでますか?」と聞いてみたら、「一人ならカウンター行けると思うよ」と教えてくれた。
本日のラストは「チョロ松」

結構老舗っぽい。木札のメニューがいい感じ。

鶏モツ、八鹿の特純を合わせていただきます!
柚子胡椒ならぬカボス胡椒が添えられていて、これがまたよく合う。
お隣で飲んでいた男性の方が話しかけてくれる。
地元の方だそう。
「大分の焼酎だとやっぱりお勧めは二階堂、定番だけど美味しいよ」とのことだったので、
ラスト一杯は二階堂のソーダ割。

そしてこちらのお店の名物「かも吸」
大阪の肉吸いと近いけど、ネギがゴロゴロ入っていて結構ボリューミー。でも優しい味だから食べれちゃう。
麺を入れることもできるそうだけど、私は麺なしで。3軒目だからね・・。
お腹一杯になったので、お会計・・と思ったらなんとお隣の男性の方が払ってくれたそう!!
さっきお手洗い行ってる間に帰られたのだけど、まさかの・・!一杯ご馳走になることは時々あるけど、全部はびっくり。
直接お礼を言えなかったけど、常連さんとのことだったのでお店の方にお礼を託す。
本日飲んだ三軒のお店でお話した方々。
旅行者、地元の方、日本人、韓国人、年上も年下も。一期一会を楽しめるのは一人旅の好きなところ。きっと二度と会わない可能性の方が高いけど、それでもその瞬間の楽しさは旅の思い出として残るのです。
宿に戻って、お部屋でのんびりしたら、10時過ぎ。

はい。ドーミー系列名物の夜鳴きそば。
いただいちゃいました。

そのあとは温泉にさくっと浸かって、湯上りアイスもいただきまして。
よく飲み、よく食べる旅の初日が終了です。
